黒潮大蛇行が始まって約6年7か月となり、過去最長期間になっています。黒潮大蛇行は続きそうですが、不安定である可能性もあります。 |
高分解能予測JCOPE-T DAの開始にともない、
- JCOPE-T DAによる短期予測(20日先)
- JCOPE2Mによる長期予測(2か月先)
を行っています。
ここでは5月1日までのJCOPE2Mによる長期予測を解説します。長期予測では、黒潮大蛇行の予測がテーマです。
予測
図1は2024年2月21日の状態の推測値、図2・3は2024年4月1日・5月1日の予測です。
黒潮は大蛇行状態が続いています(図1, A) 。2017年8月に始まった黒潮大蛇行は期間が6年7か月目になっており、観測史上最長になっています(「黒潮大蛇行が観測史上最長期間に」) 。黒潮大蛇行は当面続きます。九州東にある小蛇行(図1, C)が下流に移動することで流れが不安定になりそうですが(図4参照)、その後落ち着く予測になっています(図2, 3) 。先週までのような渦がちぎれる予測は消えました。
八丈島の北を流れる流路が続くと予測しています(図3, B) 。
黒潮が四国に近い状態から(図1, C) 、離れ(C)、再び足摺岬に近づく(図3, D)と予測されています 。Cの部分は一時的に渦として離れる可能性があります(図4参照)。
図4は、2024年2月21日から5月1日までの予測をアニメーションにしたものです。
図4: 2024年2月21日から2024年5月1日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。
JCOPE2Mは4日毎に更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。