現在、伊豆沖では黒潮が八丈島の南を流れる非大蛇行離岸流路をとっています。紀伊半島沖を通過した黒潮小蛇行にともなう反時計まわりの循環が伊豆諸島に近づいています。九州東岸・四国足摺岬では黒潮が接岸しています。 小蛇行はさらに東に進み、非大蛇行離岸流路を強めるでしょう。四国室戸岬、和歌山潮岬でも次第に黒潮が岸に近づくでしょう。4月には新たな小蛇行の発達により九州東岸で離岸する可能性があります。 |
現状
図1と図2はJCOPE2で計算した2月14日と2月20日の黒潮の状態です。黒潮上に反時計回りの循環があり、東に進んでいます。このような循環を黒潮小蛇行と呼びます。黒潮小蛇行は紀伊半島沖を通過し、伊豆諸島に近づいています。この小蛇行にともなう循環により、小蛇行の東では沖から日本南岸へ向かう流れが生じています。
伊豆沖では、黒潮が八丈島の南を流れる非大蛇行離岸流路をとっています。四国足摺岬では黒潮が岸に近づいています(前回解説参照)。
予測
図3と図4は3月9日と4月23日の予測です。小蛇行はさらに東に進み、伊豆沖の離岸流路を強化すると見られます。四国の室戸岬・ 紀伊半島でも次第に黒潮が接岸して流れるでしょう。4月に九州東方に新たな小蛇行が発生する可能性があります。
図5は2月14日から4月23日までの予測をアニメーションにしたものです。
図5: 2月14日から4月23日までの予測のアニメーション。クリックして操作して下さい。
JCOPEの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照下さい。
より専門的な分析に関してはKuroshio/Oyashio Watch(英語)をご覧下さい。