現在、日本南岸沖を東に進んだ黒潮小蛇行にともなう反時計まわりの循環のため、伊豆沖では黒潮が八丈島付近を流れています。九州東岸、四国の足摺岬、室戸岬では黒潮が接岸しています。 反時計回りの循環はさらに東に進み、非大蛇行離岸流路を強めるでしょう。和歌山潮岬でも次第に黒潮が岸に近づくでしょう。4月には新たな小蛇行の発生により九州東岸・四国・足摺岬で離岸する可能性があります。 |
現状
図1と図2はJCOPE2で計算した2月28日と3月6日の黒潮の状態です。黒潮の岸側に反時計回りの循環があり、東に進んでいます。 このような循環を黒潮小蛇行と呼びます。 黒潮小蛇行は東に進み、前週に伊豆諸島に近づいてものがさらに近づき、黒潮は八丈島から伊豆諸島に沿うように北に流れています。
九州東岸と四国・足摺岬では黒潮が岸に近づいているのに加え、四国室戸岬にも黒潮が近づいています (解説参照)。
予測
図3と図4は4月6日と5月7日の予測です。反時計回りの循環はさらに東に進み、黒潮が八丈島の南を流れる非大蛇行離岸流路が再び発達すると見られます。
四国の室戸岬・紀伊半島は接岸とやや離岸を繰り返すでしょう。
4月に九州東方に新たな小蛇行が発生し、下流に移動することで九州東岸と四国・足摺岬で大きく離岸する可能性があります。
図5は2月28日から5月7日までの予測をアニメーションにしたものです。
図5: 2月28日から5月7日までの予測のアニメーション。クリックして操作して下さい。途中で停止することもできます。
JCOPEの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照下さい。
より専門的な分析に関しては Kuroshio/Oyashio Watch(英語)をご覧下さい。