平成24年 3月26日(月)
今日は、金華山沖の2か所(水深500mと840m)でマルチプルコアラーによる採泥とCTDによる採水を行う。これらの地点はLeg2において曳航体(ディープトゥ)
による
観察を行った中間の場所。
水深500mの地点は海底の地質がやや硬かったらしく、採泥できたコアの長さが短かったが、堆積物の質はしっとりとしていた。
水深840m
の地点では海底に着底した時に堆積物を採取する機能が作動しなかったため、コアが取得できなかった。
前日から耐圧容器に格納したカメラを装着して、投入時から海底に着底して堆積物の採取、離底、甲板にあがるまでの様子を撮影していた。しかし、耐圧容器がとても重く、
着底時に
バランスを崩す要因となり、堆積物を採取する機能が作動しなかったと判断し、次回以降は装着しないことになった。非常に興味深い映像が撮影出来、調
査に有効な情報が得られていただけに残念である。
この耐圧容器を使った撮影機材は研究者が自ら設計し、容器内の回路は自作したそうだ。カメラは小型の民生品を使用している。現場力(現場での観察、現場で作業をする時の工夫)の重要さを感じた。
( by H.M )
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