平成24年 3月28日(水)
穏やかな海況の中、仙台沖(水深220m、300m、500mの3か所で海水採取、堆積物採取は300m、500m)で調査を実施した。航海は残り2日だが、
堆積物と
海水の採取は今日が最終日。冬の東北沿岸でほぼ予定通り調査が行えたのは珍しいのではないか。順調に下船後の分析試料の準備も進んでいるが、こ
ちらは横浜港へ向けた回航中の明日も続くので、
まだ気は抜けない。
今回の航海では、堆積物が新鮮なうちにみらい船上でガンマ線分析(密度計測)、P波分析(物性計測)、帯磁率分析(磁力測定)、分光測色測定(明暗度、色調)、コア写真撮影、
ソフトX線
写真などの分析を行っている。
海底の堆積物の試料を採取するには多くの労力や時間と費用がかかるので、研究者は分析したい試料を容易には入手できない。言い方を変えれば、得られた試料は非常に貴重なものなのだ。
今回得られた貴重な試料とその分析データは人類共有の財産として扱われる。将来的には教育・研究などの目的の為に広く公開され、世界中で活用される。
( by H.M )
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