2017年4月27日から6月29日の予測(5月3日発表)

黒潮は八丈島を流れる離岸流路です。黒潮から東海・関東沖に暖水が入りやすい状況になっています。四国・足摺岬で離岸、室戸岬と紀伊半島・潮岬でほぼ接岸しています。房総半島では黒潮が離岸していましたが、近づいています。黒潮流路は、八丈島の南を流れる離岸流路が続きそうです。九州東からの小蛇行の移動を予測しています。

JCOPE2の改良版であるJCOPE2M週2回の予測を行っています。ここでは2017年4月27日から6月29日の予測を解説します。

現状

図1と図2はJCOPE2Mで計算した4月27日と6月29日の黒潮の状態です。

黒潮は八丈島の南を流れる離岸流路です(図1,2)。接岸傾向s[1]のため、東海・関東沖に暖水が入りやすい状況になっています。

九州の南東では黒潮が大きく離岸(小蛇行)しています(図1,2, 離岸傾向v)。今週の解説も参照してください。

小蛇行接近のため足摺岬で離岸しています。室戸岬と潮岬では、ほぼ接岸(接岸傾向u)になっています(図2)。

房総半島沖では黒潮が離岸していましたが、近づいています(図2, 接岸傾向o)。

Fig1

図1: 観測値を取り入れて作成した4月27日の推測値。矢印は海面近くの流れ(メートル毎秒)、色は海面高度(メートル)。赤丸()が八丈島の位置。海面高度が低いところは海面水温が低いおおまかな関係があります。

 

Fig2

図2: 5月3日の予測値。

 

予測

図3・図4・図5は5月10日・5月17日・6月29日の予測です。

黒潮流路は、接岸傾向sにより黒潮が八丈島に近づく時期があるものの(図3)、八丈島の南を流れる離岸流路が続くと予測しています(図3,4,5)。離岸は大きくなりそうです。接岸傾向sによる暖水の進入は、東海・関東沿岸に影響をあたえそうです(図3)。

伊豆諸島東から房総半島沖の黒潮は、蛇行が大きくなりそうです(図3,4,5)。

大きめの離岸(小蛇行)がしだいに黒潮下流に移動してくると予測しています(図3,4,5)。沿岸域では、小蛇行が下流に移動してくると大きな離岸につながる可能性があります。小蛇行の移動する時期は予測が難しく、予測毎に変わってくるので、週2回更新される最新の予測を参照してください。

図6は、4月27日から6月29日までの予測をアニメーションにしたものです。

Fig3

図3: 5月10日の予測値。

 

Fig4

図4: 5月17日の予測値。

 

Fig5

図5: 6月29日の予測値。接岸・離岸の記号は略。

 


図6: 2017年4月27日から6月29日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。

 

  1. [1]接岸と離岸の傾向を上流から一連のアルファベットで図示しています。赤字o,q,が接岸傾向で、青字n,p,が離岸傾向です。黒潮上に接岸・離岸傾向は交互にあらわれており、黒潮が波うっている様子をあらわしています。接岸・離岸傾向は黒潮の流れで下流に流されます。アルファベットは図1から図4まで共通で(前号とも共通です。)、同じアルファベット、例えば接岸傾向sが、上流から下流に位置が動いていることをしめしています。


JCOPE2Mは週2回の更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。