2015/02/07~04/16の予測(2/13 発表)

現在、黒潮小蛇行が東進中で、紀伊半島沖を通過中です。伊豆沖では黒潮が離岸流路をとっています。
紀伊半島沖の小蛇行が黒潮大蛇行になる可能性は低いです。小蛇行はさらに東に進み、非大蛇行離岸流路を強めるでしょう。 小蛇行の通過にともない、九州・四国・紀伊半島では黒潮が接岸する見込みです。
 現状

図1と図2はJCOPE2で計算した2月7日と2月13日の黒潮の状態です。四国沖から紀伊半島付近に反時計回りの循環があり、東に進んでいます。この循環が存在するところでは、黒潮が離岸しています。このような反時計回りの循環を「黒潮小蛇行」と呼びます。この小蛇行がすでに通過した四国足摺岬では黒潮が接岸しはじめています(解説を参照)。

伊豆沖では、黒潮が八丈島の南を流れる非大蛇行離岸流路前回解説)をとっています。

Fig1

図1: 2月7日の推測値。ベクトルは流速(メートル毎秒)、色は海面高度(メートル)。海面高度が低いところは海面水温が低いと言うおおまかな関係があります。

 

Fig2

図2: 2月13日の予測値。

 

 

予測

図3と図4は3月7日と4月16日の予測です。和歌山沖の離岸が2005年以来の黒潮大蛇行前回解説)に発達する可能性は低いです。小蛇行はさらに東に進み、伊豆沖の離岸流路を強化すると見られます。小蛇行の通過した西から順に四国・紀伊半島と黒潮が接岸して流れるでしょう。
図5は2月7日から4月16日までの予測をアニメーションにしたものです。

Fig3

図3: 3月7日の予測値。

 

Fig4

図4: 4月16日の予測値。

 

図5: 2月7日から4月16日までの予測のアニメーション。クリックして操作して下さい。

 

 

JCOPEの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照下さい。

より専門的な分析に関してはKuroshio/Oyashio Watch (英語)をご覧下さい。

 

kurooya