平成24年 3月07日(水)
仙台沖合いの現場海域に到着。すぐに慌ただしく観測が始まった。
このLegでの主となる観測装置は、海洋地球研究船「みらい」に搭載されたマルチナロービーム測深装置と、ディープトゥ(曳航式の観測システム)に搭載した高精度の測深装置である。意外かもしれないが、浅い海では音波を用いて一度に取得できる地形データの範囲が少なく、広い面積のデータを得るのに非常に時間がかかる。震災後はもちろん、地震前でも1000mより浅い海域のデータは乏しかった。これらの音波を用いた観測機器によって、漁場となっている海域の今の様子を目に見える形にするのが大きな目標だ。特に今回は研究船装備の測深器に加え、高精度の測深器をディープトゥに搭載して、海底近傍から微細な地形をも捉えることができる。
( by H.M )
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