平成24年 3月08日(木)
仙台沖合いでディープトゥ(曳航式観測システム、マルチビーム測深機Seabat7125搭載)での調査を開始した。
調査箇所は瓦礫などが集積しやすいと予想される谷筋で、水深の深い東側から浅い西側へ向けて実施された。今回のシステムでは、リアルタイムにデータを確認することができないため、
曳航体の
高度(海底から約100m)と速度を慎重に調整しながら調査を行っている。「みらい」で、この調査を行ったのは初めてのことなので、船側の乗組員のみならず、
首席研究者
を中心とした研究チームも緊張した調査となった。帰ってきた測深装置にデータが入っていることを確認できてホッとしたのでは思う。高精度なデータであるため、そ
の解析と図示化には時間がかかるため、
海底の
詳細な状況分析は後日となる。
今回調査したところも通常であれば沖合底引き漁が行われている海域であるが、今日は漁船をみかけなかった。偶然か、それとも震災後、まだ操業が始まっていないのかは分からないが、
今回の調査
が少しでも漁業の復興に役に立てればとの思いが募る。
ディープトゥを船に揚収した直後から、研究船の測深装置を使った調査が開始された。
( by H.M )
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