平成24年 3月11日(日)
曳航式観測システム(ディープトゥ)の調査は金華山から南三陸町にかけての沖合いで行った。
今までのやや深い谷筋とは異なる地域での詳細データを得るため、浅く緩やかな傾斜が沖合まで続くこの海域において調査を行った。今回の調査機材で調査可能な浅い水深約300mでの観測である。
今日の調査海域は親潮側らしく、昨日までの気温水温から大幅に下がった。この海域は海流のぶつかり合う場所ということもあり、よい漁場だということが推測される。
それだけに
海底にある瓦礫の様子や生態系の「今の状況」がどうなっているのか、調査結果が重要であることは容易に想像がつく。
本日は東日本大震災の発災から1年。本船は通常航行中では掲揚しない国旗を半旗にして調査航海を行った。また一年前の地震発生の時刻である14:46、汽笛の合図とともに一分間の黙祷をささげた。
( by H.M )
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