平成24年 8月 5日(日)
本日の調査は、岩手県沖の海底谷(海底の凹部が連続した地形)の水深800mから300m程度までの海底状況を確認するため、潜航調査を実施した。海底谷はその地形形状により、地震で流出したガレキやごみ等が集積される可能性が高いと考えられる。
海底に到着し、まず目に飛び込んできたのは、多数のクモヒトデやナマコであった。特にクモヒトデは、場所によっては海底一面に敷き詰められるように生息しており、まるでSF映画にも出てきそうな印象であった。また、高級食材として知られるキチジ(キンキ)やズワイガニなども多数確認した。悠々と活動する姿を見て少し安堵し、かつ、この海域の海洋生物資源量の豊富さに驚いた。しかし、海底谷では生物だけでなくごみやガレキ、ロープ等も多く存在し、これらは昨年の地震で発生した津波によって、生活物が流出した可能性も考えられる。今後の海洋生物資源とガレキの状況調査を継続する必要があると実感した。
( by J.K )
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