平成24年 8月 6日(月)
潜航調査では、カメラによる調査終了後曳航体に取付けておいたドレッジャー(底質を採取する箱)を投下し、海底のサンプル採取を行う。得られたサンプルは生物、泥、砂、石
などを含む。なかでも泥には目では見えない微生物が含まれ、この微生物はDNA分析にかけられる。DNAを分析結果から深海底の環境を知る手掛かりを得ることができ、
地震前後の
データ比較を行う事で環境の変化を捉えようという考え方である。
サンプル採取は思いのほか難航した。海底は泥でおおわれ、泥は曳航体を巻き上げている最中にドレッジャーの網の目から抜け落ちてしまい揚収時には底質が残らない状況であった。しかし、
我々は
ペットボトルに「かえし」をつけたものをドレッジャーのなかに入れた結果、念願の底質をこの手にすることができた。時には原始的な方法が有効なときもある。
やっとの思いで得られた底質は、慎重に分類作業(ソーティング)、DNA分析、微生物培養が開始された。培養シャーレのなかで少し微生物が増えてきた・・・・。さてさて、その正体は何か。
今後
それぞれ分析が進められることになる。
( by J.K )
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