東北マリンサイエンス拠点形成事業「海洋生態系の調査研究」- TEAMS

トピックス
「よこすか」調査航海日報(YK12-12)
2012.08.08 トピックス
船舶名
深海潜水調査船支援母船「よこすか」
航海ID
YK12-12
期間
2012年7月30日~2012年8月8日
首席研究員
藤倉 克則(海洋研究開発機構)

8 August

2012

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
29 30 31 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 1

カレンダーの日付をクリックするとその日の日報が表示されます

調査航海日報
8日目

平成24年 8月 6日(月)

潜航調査では、カメラによる調査終了後曳航体に取付けておいたドレッジャー(底質を採取する箱)を投下し、海底のサンプル採取を行う。得られたサンプルは生物、泥、砂、石 などを含む。なかでも泥には目では見えない微生物が含まれ、この微生物はDNA分析にかけられる。DNAを分析結果から深海底の環境を知る手掛かりを得ることができ、 地震前後の データ比較を行う事で環境の変化を捉えようという考え方である。
サンプル採取は思いのほか難航した。海底は泥でおおわれ、泥は曳航体を巻き上げている最中にドレッジャーの網の目から抜け落ちてしまい揚収時には底質が残らない状況であった。しかし、 我々は ペットボトルに「かえし」をつけたものをドレッジャーのなかに入れた結果、念願の底質をこの手にすることができた。時には原始的な方法が有効なときもある。
やっとの思いで得られた底質は、慎重に分類作業(ソーティング)、DNA分析、微生物培養が開始された。培養シャーレのなかで少し微生物が増えてきた・・・・。さてさて、その正体は何か。 今後 それぞれ分析が進められることになる。
( by J.K )

  • やっとの思いで底質採取に成功。その喜びは計り知れない。

  • さっそく底質中の生物分類(ソーティング)する研究者

  • ヒトデと二枚貝、さらに泥には微生物が含まれる。

  • さっそく得られた底質に高圧力をかけ集積培を行う研究者。

  • DNA分析用のサンプルは慎重に処理される。

一覧に戻る