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19 Nov. 2015: Bengkuluベンクル観測所では,ラジオゾンデ観測のほか,いくつかの気象測器を展開しています。今日は,その中で「ディスドロメータ」について紹介します。 左の写真で山羊の角のような形をした測器がディスドロメータです。先端の筒の間を雨滴が通り過ぎるのを検出し,その大きさと落下速度を測定します。大きさと個数から雨量を計算することが可能です。 右は観測の一例で,11月13日の豪雨の時のものです。横軸が雨滴のサイズ,縦軸が落下速度で,雨がどのようなサイズ,落下速度の雨滴で構成されているかを表わしています。このときは,小さな雨滴に加えてとても大きな雨滴が検出されました。このように図の右端近くのサイズまで雨滴が検出されることは,今回の観測ではまだあまり見られていません。一般に,雨量が多いほどより大きな雨滴まで検出されます。13日の雨は,10分降水量で見ると観測開始の9日から今日までで最も強い雨でした。 また,雨量と雨滴サイズの関係式は,雨をもたらした雲の特性などによっても異なってきます。今は夏季モンスーン期に入る直前,「プレモンスーン期」にあたると思われます。この時期とモンスーン期では雲の特性が異なると考えられていますので,モンスーン期の観測後半にはどのようなサイズの雨滴が降るのか,今からとても楽しみです。 |