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06 Dec. 2015: Mirai

すみません、また間が空いてしまった上に、サイエンスの話じゃなくて恐縮です。

日本は随分寒いと聞きましたが、皆様の場所はいかがでしょうか。こちらは…… 気温28度の毎日です。こんな、年の瀬も冬も感じられないことで良いのだろうか、 と乗船者の誰かが言い出したら、写真左上のようなモノがどこからともなく出て きました。

実はコレ、私が十年ほど前の航海の時に船内に持ち込んだものです。その時は航 海開始が12月初頭、終了が1月半ば、と完全に年越し航海。少しでも雰囲気を出 す為、と思いましたが、まさか10年後の自分が同じモノを使うとは全く思ってま せんでした。色褪せてはいますが、ちゃんと動きましたよ。

ちなみにこの場所は「みらい」レーダーの制御室です。普段は灯りをつけている のですが、灯りを消した状態もなかなか良いですね。もっとも、この後、この状 態で男3人で話し込んでいたら、通りすがりの方々からは怪しい人達扱いでした が……

ところで上で「気温28度」と書きましたが、アレ?と思った方はいらしたでしょ うか。そう、熱帯の海の上の気温は、こんなものなのです。海面付近の大気は海 から暖められますので、ざっくり28度くらい(先日の31度は異常です)の海水温 を気温が越えることはまずないのです。(どこか別のところ(砂漠の上とか)から 熱い空気が流れてきたなら、話は別ですが……。)ということで、熱帯と言って も海の上の「気温は」比較的過ごしやすいです。

ただ、我々がいるのは海の上じゃなくて船の上。照りつける日射で暑くなった甲 板、湿気、それに塩気などがあるため、快適とはいきません。おまけに船内は機 器の保護などの観点からかなり強めの冷房がかけられており、船内では十分冬の 「寒さ」を味わっているかもしれません。なにせ北極航海の方が暖かかったって 言う方もいるくらいですから。船内外の温度差はなかなか強烈です。そんな環境 下で観測作業を黙々とこなしてくださる観測技術員や船員の皆さんには、ただた だ頭の下がる重いです。

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By MK