ここは有人潜水調査船「しんかい6500」のコックピットです。
向かって右側の女性は、テレビゲームをしているのではなく、手にしたコントローラーで、「しんかい6500」を操縦しているところです。左側の男性は、タブレットを見てくつろいでいるわけではなく、深度や水温、海底での位置情報などを確認中。そして真ん中の男性は、小さな覗き窓から深海の海底の様子を直接観察しています。
「しんかい6500」の定員は3名。パイロット2名、研究者1名で乗船するのが基本です。 人が自分の目で深海を見ることができる、日本で唯一の有人潜水調査船として、多くの深海にもぐり、たくさんの発見をしています。海底まで来ないと出会えない希少な生物や、レアメタル鉱床を見つけたこともあれば、時には海底をうめつくす、大量の海洋ゴミを見つけたことも!
2021年10月から、調査潜航中のコックピット内の360度VR映像を公開中(下の関連記事案内をご覧ください)。まるで自分もコックピットに乗り込んだかのように、深海への旅を体感できますよ。