乗船の手引き
乗船の手引き
- 本文書は「よこすか」「みらい」「かいめい」「新青丸」「白鳳丸」の乗船の手引きです。
乗船時、乗船時の船内生活、下船時等、船内生活に関するルールが記載されています。各研究船の利用の手引きと合わせてご覧ください。 - 船内生活については船内LANでも案内がございますので、ご覧ください。
- 1. 乗船時
- 2. 下船時
- 3. 寄港時
- 4. 健康状態
- 5. 安全一般
- 6. 保険
- 7. 陸上との通信手段
- 8. 食事
- 9. ゴミ処理
- 10. 風呂・トイレ
- 11. 洗濯
- 12. 免税品、嗜好品
- 13. 服装
- 14. その他
1. 乗船時
- 乗船者の乗船場所、日時は船舶運用グループ担当者より首席研究者/主席研究員(以下、首席/主席と記す)へ「乗船のご案内」を送付しますので、そちらをご確認ください。
- 船舶保安規程に基づき、身分証明書の提示を求められる場合があります。 パスポート、社員証、学生証、運転免許証明書などの顔写真付きのものを携行してください。
- 出港時刻の1時間前に点呼を行い、全員の乗船を確認します。乗船時刻を厳守してください。 外航の場合、出国手続きがありますので、乗船時刻は船舶担当より別途指示します。
2. 下船時
【清掃】
- 使用した居室の清掃をしてください。掃除機をかけ、ゴミは分別して所定の場所へお持ちください。 また、居室備え付けの冷蔵庫内を空にし、清掃してください。
- 入港前に、研究室の清掃、整理・整頓、持込み資機材の整理・梱包をして、陸揚げの準備を済ませて下さい。 なお、本船から借用した物は、必ず返却してください。
- 救命胴衣は元の状態にきちんとたたんで、所定の場所に戻してください。きちんとたたまれていない、あるいは所定の場所にないと、次に乗船される方の緊急時の使用に差し支えます。 ご不明の点は本船乗組員にお問い合わせください。
【乗船中の諸経費の精算】
- 下船前に乗船中の経費(食事代、シーツ代、電話代等)を請求しますので、現金での精算をお願いします。 (共同利用枠で利用される場合、一括清算該当者は、船上でのお支払いはありません。ただし電話代等は除く)
- 外国人の乗船者も、基本的には日本円で精算して頂きますので、首席/主席は事前に外国人研究者に対して日本円を準備する等のご指示をお願いします。 詳細については船舶運用グループ担当者にご相談ください。
(1)食事代/日(単位:円)
- 食事代は下表の通りです。
2022年4月1日以降  朝食 昼食 夕食 合計 内航時 ¥343 ¥781 ¥489 ¥1,613 外航時 ¥313 ¥714 ¥440 ¥1,467 - 航海中に欠食されても食事代は減額出来ませんのでご了承ください。
- 1月1日は、正月用特別食として、上記の食事代に加えて下記金額をいただきます。
内航時:5,302円/外航時:4,820円
(2)シーツ等クリーニング代
- シーツ、布団カバーまたは毛布カバー、枕カバー(シーツ等)のクリーニング代は1回の交換につき、 734円いただきます。なお、シーツ等は2週間を目安に交換します。
(3)電話代
- 私用で船舶電話・インマルサット電話を使用した場合はその料金をいただきます。海域、時間帯、インマルサットの種類等で金額が変わりますので、利用される方は電子長(「みらい」は観測士)に御相談ください。
3. 寄港時
- 外航の場合は、税関等の入出港手続きがありますので、電子長(「みらい」は観測士)の指示に従って下さい。 書類作成のために乗船後、パスポート等を電子長(「みらい」は観測士)がお預かりしますので、ご了承ください。 所持品等に関税がかかる場合は、税金を請求されますので、納めてください。
- 犯罪防止のため、船長の許可なしに第三者を乗船させないでください。
- 上陸の際は必要箇所に施錠をし、上陸名簿に氏名・時刻を記入してください。 また、帰船時にも時刻を記入してください(鍵については一等航海士にお尋ねください)。
- 上陸の際は身分を証明できるIDカード等を携帯し、本船および代理店連絡先を控えておいてください。
- 帰船時刻を厳守してください。出港時刻までに帰船できない場合でも、本船は予定通り出港します。
4. 健康状態
次の条件を満たしていない方の乗船は、原則としてお断りいたします。
- 直近(1年以内)に健康診断を受診していること。
- 乗船時点で、感冒の症状その他体調不良がないこと。また、乗船時に症状がなくとも必要な療養期間が終了していること。
- 乗船時点で、通院加療が必要な疾病等(歯科治療、整形外科リハビリを含む)を発症または自覚していないこと。 また、入院や手術をした場合、乗船までにそれらの疾病等が完治していること(医師からの、乗船は問題ない旨の診断がある場合は除く)。
- 乗船期間中、必要な投薬等について自己の範囲で(予備も含め)準備可能なこと。
- 日常生活上、聴力、視力に支障がないこと。
- 船上における緊急事態に際して、所定の救命具等を着用し、指定の集合場所まで自力で速やかに移動できること。
- 現在、妊娠中でないこと。(共同利用航海は検討中)
- 既往症のある方は、乗船中における症状/後遺症の再発/発生などのリスクについて今一度確認し、 要すれば事前に医師に相談する等の対応を行うこと。
- なお、新型コロナウイルスワクチンやインフルエンザワクチン等の接種については、航海中に感染症にり患して重症化した場合、 すぐに下船して病院にかかることができないケースもあり得ますので、特に重症化リスクのある方、外航等最寄りの港から遠く離れる航海に乗船される方は、 乗船前に余裕をもって接種を受けられることが望ましいと思われます(注:機構は接種費用の負担をしません)。
5. 安全一般
- 乗船前に
「乗船中の安全確認について」
をよく読み、必要な準備を整えて乗船してください。船から貸し出すものは、ヘルメット、ライフジャケット、保護メガネです。
作業服、グローブ(軍手や革手)、安全靴、防寒着等は各自で用意してください。
なお、お貸しできるヘルメットは頭囲:55〜62cmですので、左記以外のサイズの方はご自身のヘルメット(国家検定合格品)をご用意ください。 - 乗船中は、下記項目を必ず守るとともに、機構が定める 「安全衛生心得」 を遵守して安全の確保を心掛けてください。
- 乗船中、⾸席/主席あるいは首席/主席の指名した⽅は、乗船研究者、観測技術員等その他乗船者に対し、
毎作業シフト開始時などに「乗船中の安全確認について」再確認してください。
首席/主席の監督の下、揺れる船内では常に安全を意識して行動をお願いします。 - 乗船後、本船より船内の安全対策、非常時の対処方法等の説明・訓練、船内生活の心得等の説明が行われますので必ず説明を受けてください。
- スピルキット/アイウォッシャー等の安全器具の設置場所や使用方法などにご不安がある場合は、船橋(または一等航海士)にお尋ねください。
- 甲板作業に出るときは、必ずヘルメット及び安全靴を着用してください。
- 後部甲板など暴露部で作業する場合は、必ず船長(または一等航海士)の許可を得た上で、ライフジャケット着用等、安全対策に万全を期してください。
- 夜間一人で甲板に出ることは、絶対におやめください。特に船酔い・酒気を帯びている場合は非常に危険です。
- 乗船中の飲酒量については、酔いの程度を客観的に把握するために血中アルコール濃度を指標とし、 1日当たりのアルコール摂取量を0.15%相当量以下とします。また作業前及びその他の業務に就業する4時間前から業務終了までは禁酒とします。 詳しい飲酒量は各居室に備え付けの 「血中アルコール濃度早見表」 を参照してください。
- 日没時にはカーテンを閉めてください。灯りが外部に漏れますと航行の妨げになります。
- 緊急時は船橋に連絡してください。居室・研究室等で火災が発生した時は、最寄りの電話機の一斉放送により、船内に知らせてください。
- 船内は原則、禁煙です。喫煙場所は、各船で指定された場所でお願いします。火災防止のため、吸い殻のゴミ箱投棄は厳禁です。
- 乗船後、各自非常時に脱出する経路を確認してください。
- 立入り禁止区域には表示がありますので、立ち入らないようご協力ください。
- 寄港地によっては、政情不安、治安の悪化、天変地異など予測できない事態が起きることがあります。 その場合には、観測計画・調査研究作業を変更する場合があることを、ご了承ください。
- 乗船メンバーが、疾病やけが等で急に乗船できなくなるケース、あるいは航海中に下船せざるを得なくなるケースを想定し、 そのような場合でも調査研究が継続できるよう、万一の時の交代要員について事前に検討/準備いただくことをお勧めします。
6. 保険について
- 機構では乗船研究者や研究者持込資機材に対しての保険付保はいたしません。 また、本船搭載後およびその前後の陸上輸送中における研究者持込資機材の損傷や亡失に関しては、機構、運航会社および本船乗組員はその責を負いかねますので、 不慮の災害・疾病等に備え、自己の責任において必要な保険(旅行傷害保険、貨物保険、学生保険等)に加入されることを推奨します。
7. 陸上との通信手段
- 衛星回線を利用したインターネット、船舶電話、インマルサット電話、FAX、E-mailがあります。詳しくは各船利用の手引きをご覧ください。
- 船内LANへの接続について、乗船後にお困りの場合は電子観測部(「みらい」は観測士)の事務室または船橋にご相談ください。
8. 食事
- 食事時間は各船の調査・観測作業によっても異なりますが、 通常、朝食は7:20~8:00頃、昼食は11:20~12:30頃、夕食は17:00~18:00頃です。 乗船者が多数となった場合は2交替制とする場合がありますので指定された時間に食事してください。
- 夜食や嗜好品(菓子類、アルコール飲料等)は用意しておりませんので、必要な方は持ち込んでください。
- 航海中に欠食されても食事代は減額出来ませんのでご了承ください。
- 清水(飲料水)と雑用水は区別しておりますので、ご注意ください。
- 船内には清涼飲料水の自動販売機が設置されていますのでご利用ください。(「白鳳丸」「新青丸」にはありません)
- お湯が必要な場合、食堂に電気湯沸器がございますのでご利用ください。
- 食物アレルギーもしくは宗教上で制限・制約のある方は航海開始までに、必ず船舶運用グループ担当者までご連絡ください。
- 乗船中に食事についてお困りごとが生じた場合は、電子観測部(「みらい」は観測士)の事務室または船橋にご相談ください。
9. ゴミ処理
- ゴミ処理には多くの労力と費用が掛かります。ゴミの削減にご協力ください。
- ゴミの海洋投棄は禁止されています。ゴミは分別して所定の場所へお持ちください。
- ゴミの分別方法、掃除道具の場所や消耗品の補充などについては、船橋(または一等航海士)にお尋ねください。
- 生ゴミは、ディスポーザーで粉砕し、ポンプを通して船外に排出しますので、機械故障の原因となるような物は、絶対に入れないでください(ビン類のキャップ、缶類のプルリング、爪楊枝、割箸、煙草の吸殻、その他固形物)。
- 採取資料の分析等に使用した医療用具(注射器、注射針等)は持ち込んだ研究者が責任を持って持ち帰って頂くようにお願いします。
10. 風呂・トイレ
- 船に積込める「水」には限りがありますので、節水にご協力ください。
- 浴室排水溝がつまることが多いため、ご利用後には排水口に溜まった髪の毛を取り除く等の配慮をお願いします。
- 女性専用トイレおよび浴室がございますが、使用時には施錠をお願いします。
- シャンプー、ボディーソープは風呂場に備え付けがありますが、タオルはありませんので、ご自身で用意してください。
- 風呂の温度調整方法等、浴室について不明な点がありましたら、船橋(または一等航海士)にお尋ねください。
11. 洗濯について
- 洗濯機および乾燥機は、基本的に深夜および早朝を除いて、ご利用いただけますが、 観測作業内容により、使用できない場合がありますので、本船の指示に従ってください。
- 洗濯洗剤は本船で準備していますので、ご利用いただけます。
- 洗濯機等の使用時に、「水の流し放し」「流しすすぎ」は絶対にしないでください。
- 洗濯機または乾燥機使用後は速やかに洗濯物を取り出してください。取り出し忘れにご注意ください。
- 洗濯機に不具合が生じた場合は、船橋(または一等航海士)にご連絡ください。
12. 免税品、嗜好品
- 違法となるもの以外の嗜好品の持ち込みに制限はありません。飲酒について、一日の飲酒量制限を定めています。ご注意ください。
- 外航(外国の港に寄港する航海)の場合、免税品の注文は、船舶運用グループ担当者にお問い合わせください。(共同利用航海の場合は、東京大学大気海洋研究所の担当者にお問い合わせください。)
13. 服装
- 居室区以外では、スリッパなどのルーズな履物はご遠慮ください。居室外では踵の固定される履物を履いてください。
14. その他
- 乗船研究者が持ち込まれる資機材等については、必ず乗船研究者の責任のもとに搭載・固縛をお願い致します。 航行中の船体動揺による転倒、落下などにより研究者持込資機材が損傷・亡失した場合、機構、運航会社および本船乗組員はその責を負いかねます。
- 船内のサイバーセキュリティマネージメントを強化するため、船内に持ち込み、船内ネットワークに接続するデバイスについては、乗船直前に必ずOSとセキュリティソフトのアップデートをお願いします。
- 喫煙者は各船で指定している喫煙可能場所をご確認ください。
- 貴重品の管理は御自身でお願いします。
- 船内で外貨への両替は行いませんので、外航時には御自身でご準備ください。
- トレーニングルームや娯楽室はどなたでもご利用いただけます。(設備は船により異なります。)
- マスク及び身の回りの日用品については、ご自身で必要なものを用意して乗船してください。
- 船内で作業を予定している場所の空調有無について、乗船前に質問がある場合は首席/主席を通じて、船舶運用グループ担当者に確認してください。
- 乗船後、空調についてお困りごとが生じた場合は、船橋(または一等航海士)にお尋ねください。