深海巡航探査機「うらしま8000」
世界最大級の機体で高解像度の海底地形をマッピングする深海探査機
1998年から開発を進め、度々の改造やシステムの入れ替えを経て、深海調査に用いられるようになりました。海底付近から観測をおこなうため、船による調査に比べて高い解像度で海底地形や海底下構造データを取得することができます。
2022年から8000m級への改造を開始しました。そして、2025年、「うらしま8000」は水深8000mという超深海における航行試験に成功しました。今後、地震研究をはじめとした海溝域での詳細調査に用いられることが期待されます。
2025年7月 伊豆・小笠原海溝にて潜航深度8015.8mを達成
主要設備
高解像度の海底地形図を作る
海底地形を探査するとき、水上船舶は海面から探査するのに対し、「うらしま8000」は海底付近からより高周波の音波を使用して探査するため、水上船舶からの探査に比べ、より高解像度の海底地形を得ることができます。
「うらしま8000」による海底探査のイメージ図
大きなペイロード区画
調査機器を搭載するスペースは大人4人が入れるほどの広さで、採水器や磁力計、重力計など、大型の調査機器の搭載が可能となっています。