深海潜水調査船支援母船「よこすか」
海底へ潜水調査する探査機を支援する船
「よこすか」は、深度6,500mまで潜航可能な有人潜水調査船「しんかい6500」の支援母船として、「しんかい6500」の調査海域までの運搬、潜航の事前調査、潜航中の支援を行います。また、深海探査機「うらしま」の支援母船としての役割も担っています。そのほかにも調査目的に応じた海洋観測機器を搭載して単独で海洋調査を行います。
主要設備
「よこすか」には、総合指令室、ラボラトリー(研究室)3つと、可搬式ラボラトリー1つがあり、「しんかい6500」及び母船の観測装置で計測したデータの解析、採取したサンプルの分析、保管のために使用することができます。 また、これら設備のほか、研究者が必要な機器を持ち込み、設置することができます。
1Aフレームクレーン
後部甲板には潜水調査船を着水・揚収するための巨大な「Aフレームクレーン」が備わっています。「しんかい6500」をはじめ、「うらしま」や「じんべい」などの探査システムを海中に降ろしたり、引き揚げたりするのに使います。
2操舵室&総合指令室
音波を使って潜水調査船と常に連絡を取ることができる「水中通話機」
調査を円滑に行うために潜水調査船から送られてきた海底の画像を確認できる「画像伝送装置」
3格納庫
探査機の整備を行うこともできる広い格納庫
4各種音響機器送受波器
船底部の音響航法装置の送波器(手前の2つ)と水中通話機の格納式のソーナードーム
5ラボラトリー
上甲板にはデータ解析を行う第1ラボラトリー、第二甲板には採取試料の処理や分析を行うウェットラボラトリーがあります。