研究区画
各フロアの役割
乗船研究者の主な活動の場となる4階建ての船上ラボ:研究区画。乗船研究者とラボテクニシャンが協力して、海底下から採取した地質試料(コア)の処理・分析を進めます。
研究区画は上からラボ・ルーフ・デッキ(Lab Roof Deck)、コア・プロセッシング・デッキ(Core Processing Deck)、ラボ・ストリート・デッキ(Lab Street Deck)、そしてラボ・マネージメント・デッキ(Lab Management Deck)の4つのフロアで構成されています。コア処理・分析の流れのことをコアフローといい、各フロアはコアフローをスムーズに流すため、それぞれの役割があります。
ラボ・ルーフ・デッキ
コア・プロセッシング・デッキ
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1.5 mに切断されたコアは、一つ下のフロア「コア・プロセッシング・デッキ」に運ばれます。ここでは、物性計測、ホールコアサンプリング、半裁、色や粒径、地層の傾きなどの観察・記載、微生物研究用サンプル処理などを主に行います。
まずは、1.5 mのコアをそのまま(ホールコア)使っての計測です。コアをX線CTスキャナー(医療用と同じもの)にかけてコアの内部構造の観察を行います。この画像は、掘削によるコア内部の変形・変質のチェックにも役立ちます。次に、密度や帯磁率などの様々なセンサを使っての非破壊物性計測を行います。そして、微生物研究用や間隙水分析用などの、ホールコアでのサンプルが必要な分析のための試料の切り出しを行います。
ホールコアでの処理が終わると、コアはコア半裁室で縦に半裁し、保存用のアーカイブハーフと試料切り出し用のワーキングハーフに分けられます。アーカイブハーフは、コアの記載や精密デジタル写真の撮影、古地磁気測定に使われます。ワーキングハーフからは、船上での物性計測や化学分析のための試料のほか、研究者が陸上に持ち帰って分析するための試料が採取されます。
ラボ・ストリート・デッキ
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ラボ・マネジメント・デッキ
「ちきゅう」の研究設備
研究区画には、「ちきゅう」を特徴づける設備がたくさんあります。