学術研究船「白鳳丸」
世界中を広範囲で長期航海できる船
「白鳳丸」は、2004年の独立行政法人海洋研究開発機構の発足にともない、「淡青丸」(2013年退役)とともに東京大学海洋研究所(当時)から移管されました。大気海洋科学分野において、全国の研究者のための共同利用船として海洋調査を行っています。さまざまな観測機器と多くの観測ウィンチを備え、海中だけでなく、海底下や大気までを調査対象とした幅広い海洋観測を行うことができ、日本近海、太平洋、大西洋、インド洋、地中海、極海など世界中の海で30年以上にわたって多くの研究者と学生を乗せて観測を続けています。
主要設備
第1から第10までの研究室が備わっており、目的や作業内容に応じて使い分けが可能となっています。また、研究者が研究機材を持ち込み、観測を行うことができる多目的な研究室があります。その他にはCTD採水器室があります。
1Aフレームクレーン
生物採集ネットや採泥機器による試料採取、観測機器類の投入・揚収に使用しています。
2研究室
10室ある研究室のうち、第7研究室は採取した海水の処理や地質試料の切断などウェットラボとして使用できます。第5研究室や第6研究室は、化学分析や微生物処理を行うことができます。
また、第3研究室にはCTDや、SBP(サブボトムプロファイラ)などの観測データを受信する船上局があります。