海洋地球研究船「みらい」
極域を航行できる耐氷性を備え、世界中を広範囲で長期航海できる船
前身は日本初の原子力船「むつ」であり、船体を切断、原子炉を撤去し船体後部を新たに建造した後、「みらい」と命名されました。優れた耐氷性能を持つことで極域での操業も可能な上、ハイブリッド式減揺装置により荒天でも高い航行性を有し、広域かつ長期間の観測・研究が可能となっています。北極海や太平洋、インド洋、亜熱帯・亜寒帯海域など世界各地で海洋の熱循環・物質循環、海洋の生態系、地球の環境変動などの海洋調査を行っています。
主要設備
気象関係(気象観測室、ドップラーレーダー室等)、海洋関係(表層海水分析、生物・化学分析室等)及び堆積物・地球物理関係(ドライ/セミドライ/ウェットラボ、X線室等)の研究設備が備わっています。また、最大14基のトライトンブイを保管することができる部屋、薬品保管庫、ロープ庫、研究機器用倉庫兼観測機器倉庫もあります。
1ドップラーレーダー
大気中の水粒子の反射の強さを測定することで、雨や雪の強さを広範囲で測定することができます。またドップラー効果を利用することで、雨や雪が降っている場所の風速を推定することができます。
2研究室
上甲板はドライラボ、セミドライラボ、ウェットラボ1&2といった堆積物・地球物理関係の部屋が主に備わっています。
第二甲板は主に海洋関係の生物・化学分析室、クリーンルーム、オートサル室が備わっています。 第三甲板は、堆積物試料保管室、低温実験室、X線室が備わっています。