海底広域研究船「かいめい」
海底地質や海底資源を広域かつ総合的に調査できる最新鋭の船
海底や海底下を広く効果的に調査することで鉱物や、鉱床の生成環境など海底資源分布の広域調査、気候変動に関わる大気・海洋環境の変動の解明及び地震・津波に対する防災・減災の調査研究といった総合的科学研究を行っています。基本的な海底地形調査に加え、2次元・3次元物理探査や最大40mのピストンコアラー、海底設置型掘削装置(BMS)及びパワーグラブによる海底試料の採取を行うことができます。取得したデータの解析や試料の分析が可能な研究室も備わっています。
主要設備
1研究室
主な研究室は操舵室後方と船体の中央にあります。操舵室後方の研究室では、音響機器のオペレーションや気象関係の計測を行います。船体中央の研究室は、セミドライ区画とウェット区画に分かれており、それぞれの区画で試料の処理や分析ができる設備が備わっています。
2海底の地質試料を採取する機器
Aフレームクレーンからは海底設置型掘削装置(BMS)やパワーグラブ等の機器を着水・揚収することができ、海底の地質試料を採取することができます。また、40mピストンコアラーは右舷側から着水・揚収し地質試料の採取を行っています。
33モード対応地震探査システム(MCS)
2次元探査
3次元探査
3次元高解像度探査
目的に合わせて図のようにストリーマーケーブルを展開し、船尾から降ろしたエアガンから発せられた音の反射を捉えることで海底下の構造を把握します。