Home > 次世代育成 > Sand for Students > 日本地球惑星科学連合次世代育成コラボレーション授業 特別実習「深海コア~地球の謎に迫る~」
2014年4月、「日本地球惑星科学連合(JpGU)2014年大会」が横浜市で開催されるのにあわせて、JpGUと横浜市がコラボし中高生を対象とした特別実習を実施しました。深海コア実習とデータベース実習の2部構成で行われた当日の実習の様子をフォトレポートでお届けします。

主催:公益社団法人日本地球惑星科学連合(JpGU)

共催:横浜市

協力:海洋研究開発機構、NPO地学オリンピック日本委員会、慶應義塾高等学校、聖光学院中学校・高等学校
   横浜サイエンスフロンティア高等学校

開催日

2014年4月13日(日)

会場

慶應義塾大学、慶應義塾高等学校

参加

横浜市内在住または在学の中高生123名

講師

臼井洋一(JAMSTEC地球深部ダイナミクス研究分野)
小俣珠乃(JAMSTEC地球深部探査センター)
中野幸彦(JAMSTEC地球情報基盤センター)

ジョイデスレゾリューション号中継

田村芳彦(JAMSTEC海洋掘削科学研究開発センター)

スタッフ

畠山正恒(聖光学院中学校高等学校/日本地球惑星科学連合)、白井佳代子(日本地球惑星科学連合)、 谷上美穂子(日本地球惑星科学連合)、原辰彦(建築研究所/日本地球惑星科学連合)、中山拓(横浜市役所)、 田口真希(横浜市役所)、渡来めぐみ(茗渓学園中学校高等学校/地学オリンピック日本委員会)、川村教一(秋田大学教育学部/日本地球惑星科学連合/地学オリンピック日本委員会)、瀧上豊(関東学園大学/地学オリンピック日本委員会/日本地球惑星科学連合)、杵島正洋(慶應義塾高等学校)、古市正彦(慶応義塾高等学校)、岡崎伶子(慶応義塾高等学校)、小川乃絵(横浜サイエンスフロンティア高等学校)、松尾花枝(横浜サイエンスフロンティア高等学校)、青祐太朗(東京大学大学院)、森里文哉(東京大学大学院)、福地里菜(東京大学大学院)、高木悠花(早稲田大学大学院)、南里翔平(首都大学東京大学院)、平塚将起(慶應義塾大学大学院)、坪川祐美子(横浜国立大学大学院)、冨永紘平(筑波大学)、長野玄(東京大学)、橋本敏明(慶應義塾大学)、大平茜(横浜国立大学大学院)、木戸ゆかり(海洋研究開発機構)、藤井友紀子(海洋研究開発機構)、今村仙子(海洋研究開発機構)


レポート

今日の会場となる慶應義塾大学日吉キャンパスの来往舎シンポジウムスペース。120名を越える参加者が続々と来場します。今回は中学生・高校生が一緒の実習のため、学年別にグループを分けました。受付を済ませて、グループの名札を受け取ります。

聖光学院の畠山先生からご挨拶。次にJAMSTECの小俣先生が今日の実習の内容について説明します。日本の周りの海底ってどんなところ?テキストにある地図を3Dメガネで覗いて、その深さを感じてもらいます。

今日の会場・設備を提供していただいた慶應義塾高校の杵島先生からご挨拶。大人数となったこの実習のために、慶應義塾高校だけでなく、県内の聖光学院、横浜サイエンスフロンティア高校からも機材をご提供いただきました。 さて、いよいよ実習の開始。慶應義塾高校の地学室に移動します。

深海コア実習を担当するJAMSTECの臼井先生。みんなに今日観察する試料(コア)を渡します。試料は、相模湾の海底堆積物(水深1341m)、日本海溝の海底堆積物(水深6831m)、そして稲村ケ崎の砂の3種類です。

臼井先生が採りだしたのは、相模湾海底から採られた本物の深海コア。まずは、このコアを見てその特徴を記載してみます。

さて、今度は試料を実体顕微鏡を使って観察。紙を折って試料を入れる小さな入れ物を作ります。そこから竹串を使って慎重に試料を選り分けます。

有孔虫は見つけられたでしょうか。見つけた微化石や鉱物をスライドに移していきます。何か見つけた!でも何だかわからない。手を挙げてボランティアの大学生や先生に見てもらいます。

午後からは慶應大学のシンポジウムスペースに戻ってデータベース実習です。まずは講師とTAの紹介。講師の中野先生から実習の概要の説明です。

最初はちょっとした計算問題です。海洋調査で用いられる単位、海里(マイル)はどうやって求められるのでしょう。

ここからは、JAMSTEC堆積物コアデータベース(COEDO)を使ってコアを探してみます。まずは午前中に見たコアを探してみます。コアの画像はとても鮮明で、シロウリガイの貝殻の入ったコアも見つかりました。

一通り実習を終え、今日のまとめの感想文を書きます。

今日のお楽しみイベント。現在、伊豆小笠原で掘削を行っているアメリカの掘削船、ジョイデスレゾリューション(JR)号とスカイプでつなぎます。「ハロー、ジョイデスレゾリューション!」、大きな声で挨拶の練習。さあ、時間になったのでJR号を呼んでみます。あれ、なかなかつながらない・・・

つながりました! 乗船中のJAMSTEC田村先生です。 カメラを持って、海底にドリルを降ろすドリルフロア、コアが運ばれるキャットウォーク、そして実際に採れたコアを見せてくれます。おぉー、本当にコアを採ってるんだー、とどよめきがあふれます。

質問タイム。「船では何を食べているんですか?」「えー、今日はステーキ、その前は焼きそば・・」「非常食じゃないんですね?」「最初のうちは野菜もあります。でも日数が発ってくると、最後は缶詰です。」「あがってきたコアは取り合いにならないんですか?」 「まだ喧嘩にはなってないです。」

JR号にみんなでさよなら。ありがとう!

長かった実習もようやく終わりです。今回の実習を共催された横浜市の中山さんからご挨拶。そして最後に、ボランティアをしてくれた高校の先生たち、大学生、大学院生のみなさんに拍手。

48名の募集に、140名を越える応募をいただき、関係者一同感激でした。 本当にみなさん、参加してくれてありがとう! この実習をきっかけに海のことや地球のこと、もっと知りたいと思ってもらえたらうれしいです。

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