【目次】
▶ 海洋プレートが重要!
▶ かつての海洋プレートがあるオマーン
▶ オマーン掘削プロジェクトと「ちきゅう」
▶ 分析、分析、分析
▶ 第2期ではんれい岩とかんらん岩の境界を掘り出す!
掘削調査は2016年12月から2017年3月、2017年11月から2018年3月に行います(図5)。
実施済みの第1期では、それぞれの掘削点で300~400m掘削し、はんれい岩とかんらん岩を採取しました。現在実施中の第2期では、はんれい岩とかんらん岩の境界を掘削する予定です(写真4)。
はい、「ちきゅう」には世界トップクラスのコア専用設備と分析機器があり24時間体制で分析できますから。4地点から計1,500m分のコアが、2017年7月に清水着岸中の「ちきゅう」に運び込まれました(写真5、6、7)。
コアボックスをあけてコアを見たとき、今までみたことのないほどきれいだと思いました(写真8)。断片的にしかとれない海洋掘削のコアと違い、オマーンのコアは上から下までほぼ100%採れていたのです。見るからに色々な石や細かい層状の構造があり、目を見張りました。
船上での分析期間は2カ月。「コアの分析をすべてコンプリートしたい」という研究者魂で、分析に取り掛かりました。