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2017年12月2日(土) : 「みらい」


"沖合にて"

研究船「みらい」は、ブイの入れ替え作業をしつつ、スマトラ島沖へ向かっています。いよいよスマトラ島がレーダー観測範囲に入ってきました。
(reports by M.K.)




"沖合にて(その2:渦)"

   昨夜から、東へ向かう「みらい」を追い越していくような降雨帯が幾つか観測されています。そのうちの1つにおいて、レーダーが、直径2km程度の強い渦巻のようなパターンを捉えました。
   左はレーダー反射強度(雨の強さの指標)、右はドップラー速度(レーダー=「みらい」からみた方向の風)です。「みらい」は青矢印の方向に位置していました。(速報画像の手作業での拡大なので見づらくてごめんなさい)。ドップラー速度(左図)に、赤い部分すなわちプラスのピーク(「みらい」から遠ざかる方向の強い風)と、水色の部分すなわちマイナスのピーク(「みらい」へ近づく方向の強い風)がペアが見られており、これは直径2kmほどの時計回りの渦と考えられます。また、レーダー反射強度ではこの近辺に凹んだパターンが見られています。
   こういう分布パターンは強い渦を示しており、その中では竜巻が起こっていることが多いようです。今回は夜間、しかも「みらい」から20kmほど離れた場所での出来事なので、竜巻そのものを見ることは叶いませんでしたが……
   2年前の観測では、スマトラ島から50kmの場所で、多くの竜巻を目撃しました。陸が近く、陸上のような強い雨が降るからなのでは、と考えていましたが、今回はスマトラ島から500km以上も離れた沖合、しかも沖合側からやってくる降水帯の中です。どうしてここで、こんな事が起きていたのか?今後の解析が楽しみです。
(reports by M.K.)




2017年12月2日(土) : JAMSTEC 横浜研究所


"会いに行くよ"

英語記事「Forecast above the clouds」に対応しますが、地球環境予測系のモデリング・チームも、YMCsの一員としてベンクル空港測候所を訪問して自分たちの愛する自然現象をある者は肌で感じ、ある者は雲の下から見上げる機会を得ることになりました。モデルや予測システムの改良を進めるにあたって、かつてないモチベーションの高まりを感じます。皆々様に感謝しつつ明日出国の予定です。では、現地で! (SW)