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2017年12月20日(水) : 「みらい」


"観測に穴はなし"

時々刻々絶えず変わり続ける大気や海。日中だろうと夜中だろうと、その豊かな変化をみすみす取り逃がすわけにはいきません! というわけで、今回は「みらい」での夜間のゾンデ観測についてご紹介。

とはいってもゾンデの放球作業自体は日中と変わらず、穏やかな時にはコンテナのなかで準備を済ませ、ボタンひとつで放球塔からゾンデを放球。しかし、荒天時には放球塔の使用を避ける関係で、外で人の手から放球しなければなりません。この”手放球”の準備は複数人での共同作業となり、風雨に負けない人々の姿がそこにはあります。

バルーンとともに夜空へ旅立つゾンデをお見送りしたら、全天の写真撮影とスケッチを含めた雲量と雲形の観測へ。これが日中と違って難しいのですが「夜だけどやり切る!」のが夜勤の務め。 放球後に続くCTD観測やターボマップ観測のために点灯している明るいライトを避けるように目元を覆いながら、できる限り夜空に目を慣らして観測します (写真でボンベの陰に隠れているのはそのせい)。「見えました?」「こっちは見えたのですが、あっち側は厳しいです … あ、でも星は見えますね!」こんなやり取りをたびたびしている気がします。

面白い現象を捉えるためには、昼夜を問わずデータを取り続けることが何より大切。ここ2, 3日の夜は、天の川が流れ、たまに流れ星の降る美しい星空に見守られていますが、どんな「みらい」の夜が待っているのか、まだまだ楽しみです。

(D.T.)