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2017年12月28日(木) : 「みらい」
"安心してください、神ってますよ。"
CTDやターボマップのように船の右手横側から海中にセンサー沈める観測では、波浪や海流、横風の強さに応じて絶妙な操船を必要とします。布目航海士(左奥)がセンサーケーブルの状況を目視しながら無線連絡で細かく現場とやりとりし、それと連携して芥川船長(右手前)がそっと撫でるように舵を操ります。
みらいは、もう20日以上同じところにいますが、速度が遅い時ほど風や波や流れの影響を受けやすく、状況に応じた様々な操舵の技術を必要とします。ラジオゾンデは、風を船の左手から受けるように向きを変え、バルーンが船の右手に上手く流れるように体制を作ります。その直後のCTDやターボマップでは、逆に風を右手から受ける向きに体制を入れ替えます。そうするとケーブルを水中に下ろして行く間に、風で船が自然と左手へ流れていきます。そうすることで、ケーブルが船の下に潜り込むことを避けているのです。
つまり、同じ緯度経度に止まりながら、ひと時も休まず、船は巧みに動き回り、様々な条件を船に要求する全ての観測を成立させているのです。当然、安全性も絶対に保った上でのことです。こういう目に見えない総合的なスキルこそ、モテサクは、「神業」と呼びたいのです。無数にある一つ一つの作業や連絡や判断が全て正確でなければ成立しないからです。
「みらい」は、安全で確実に全ての観測を成立させるためだけに向きを変えていきます。観測の合間で、丁度夕日の沈む方向に船首が向く瞬間には、長く乗っていてもなかなか出会えません。こういう瞬間にも言いたくなります。
「神ってる!」
モテサク
"ミライ船隊・サバイバー"
写真左手は、ターボマップのウィンチ操作中の村上さん。chief radio operator 通信長で、purser 乗務事務長で、technical officer 観測士です。
サングラスと黄色のヘルメット、オレンジのライフジャケットをまとった勇姿は、モテサクにとって完全にヒーローの条件を満たしています。
行け!ミライ船隊・サバイバー!
モテサク
2017年12月28日(木)晴れ時々曇り : ベンクル
"現地報道"
昨日(12月27日)、ベンクル測候所では、現地メディアを対象としたプレス発表が行われました。
ここまで順調にデータが取得されている状況を踏まえ、参加機関の1つインドネシア技術評価応用庁が企画して、気象・気候・地球物理庁ベンクル測候所とJAMSTECも加わり、地元へのアピール活動として行われました。
YMCではアウトリーチを主要活動の1つとして、特に地元への成果の還元を重視しているのです。
そもそもなぜベンクルという町が国際プロジェクトの実施場所に選ばれたのかという話から、集中観測の開始から1ヶ月以上経ち、どのようなデータが得られているのか速報結果の紹介、さらには実際の観測現場にも立ち会ってもらい、活動を紹介しました。
メディアに加え、地元の大学生も見学にやってきました。その様子は、早速新聞やインターネット上の記事や動画などで配信されています。
確認したサイトのいくつかを紹介します。ただし、いずれもインドネシア語(一部英語)です。 (KY)
Bengkulu News - ベンクルニュース(紹介記事)
(http://www.bengkulunews.co.id/pengaruhi-perubahan-iklim-dunia-jamstec-riset-fenomena-cuaca-bengkulu)
Kompas TV Bengkulu - コンパステレビ(動画)
(https://youtu.be/yyhgMO5UVLM)
"たまには洋食を"
先日、どうしても洋食が食べたくなりHypermart(注)にある少し高級なレストランで夕食を頂きました。ここではアヤン・ゴレンやミーゴレンなどの地元の料理の他、ピザやフィッシュ&チップス、モヒートなどがあります。フィッシュ&チップスのフィッシュは、1枚の大きな白身魚のフライとして出てきます。(この日頼んだのはフィンガーフィッシュ&チキン:写真一番奥のお皿、もうチキンしかない。。。)。もちろん、モヒートはノンアルコールです(笑)(tk)
注)宿泊先近くにある総合スーパー