【目次】
▶ 祝、2000回潜航達成
▶「ハイパードルフィン」の活躍の軌跡
▶「ハイパードルフィン」が幕を上げた深海探査の新時代
▶「ハイパードルフィン」の誕生
▶ 進化し続ける「ハイパードルフィン」
「ハイパードルフィン」はその運用開始以降、神秘的な生物たちの姿や、海底の亀裂や海底火山噴火など数々の衝撃的な映像と貴重な試料を船上に届けてきました。
また、目的は研究・調査に留まらず、深海底に地震計を設置するDONETの構築にも大きく貢献しました。
「ハイパードルフィン」の活動の様子を紹介します。
<主な経歴>
年 | 月 | タイトル |
2000年 | 5月 | 海洋調査船「かいよう」に搭載し「ハイパードルフィン」初潜航 |
6月 | 調査潜航開始 | |
2002年 | 7月 | 釧路・十勝沖で「海底地震総合観測システム」を整備 |
2003年 | 2月 | 「かいよう」から「なつしま」に艤装替え(積み替え)し潜航活動を開始 |
2005年 | 2~3月 | スマトラ島沖で、地震でできた可能性がある断層などを発見 |
10月 | マリアナ海域で海底火山の噴火を撮影 | |
11月 | 通算500回潜航達成(マリアナ島弧北端部) | |
2006年 | 2月 | 相模湾で新種生物を採集 |
4月 | 伊豆半島東方沖地震に関わる緊急調査を実施 | |
8月 | 南西諸島鳩間海丘(水深1,480m)で、「しんかい6500」とジョイントダイブを実施 | |
2008年 | 2~3月 | 護衛艦「あたご」と漁船「清徳丸」衝突事故海域を調査 |
2009年 | 5月 | 通算1,000回潜航達成(相模湾) |
2010年 | 3月 | 「なつしま」に搭載して、熊野灘でDONET1構築作業を開始 |
12月 | 最大潜航深度を4,500mに改造し、「かいよう」に搭載してDONET1の設置作業を開始 | |
2011年 | 7月 | DONET1 20観測点構築完成 |
2012年 | 3月 | 拓洋第5海山で、深海底に広がるコバルトリッチクラストを確認 |
7月 | 伊豆大島南方の大室ダシで浅海海底熱水域の活動状況を調査 | |
10月 | 沖縄トラフ伊平屋北海丘で、有用金属元素を高濃度で含む硫化物チムニーが短期間で成長することを確認 | |
2013年 | 3月 | 通算1,500回潜航達成(相模湾) |
9月 | 海底から噴出する熱水を利用した燃料電池型発電装置の設置・回収作業に成功 | |
11月 | 海底火山から初生マグマを発見 | |
2014年 | 3月 | 紀伊水道沖でDONET2構築作業を開始 |
5~6月 | ウナギの産卵生態を調査 | |
2016年 | 1月 | 「新青丸」に搭載し潜航活動を開始 |
3月 | DONET2 29観測点構築完成 | |
6月 | DONET2 2観測点増築 (計31観測点に) | |
2017年 | 2月 | 通算2,000回潜航達成(福島沖) |
<「ハイパードルフィン」がとらえた鮮明な映像の一部>
これらは「ハイパードルフィン」が過去に撮影した映像の一部です。
JAMSTECでは、「深海映像・画像アーカイブス(J-EDI)」を通じて、潜水船や探査機で撮影された映像・画像を公開しています。
こちらのリンクから、スタッフおすすめの映像や画像のうち、「ハイパードルフィン」で撮影された映像・画像を見ることができます。