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30 Sep. 2011: Mirai

「定点観測開始」

「みらい」は集中観測網の"南東サイト"に着き、どんより雲の広がる空の下、 時折雨に見舞われながら、定点での観測をスタートさせました。途中、レグ交代 のためのコロンボ寄港をはさみ、約2ヶ月間観測を続けます。

ラジオゾンデ放球、水深500mまでのCTD観測、水深300mまでの海洋表層乱流 観測、風上に船首を向けて微速前進する大気乱流フラックス航走からなる観測パ ターンを3時間毎繰り返し実施します。

観測開始に先立って、シースネーク(うみへび)と呼ばれる水温計をロープ の先に着けたものを船首のブームから繰り出し、海面に浮かばせて、海面から数 cmのところの水温を計測するようセットしました。一般に海面水温は船舶では船 底から水を汲みとって計測しますが(これをインテイク水温といいます)、正し くは水深5mくらいの水温ということになります。しかしこれでは海から大気に、 また大気から海にエネルギーや運動量がどのように伝わるか正確にはわかりませ ん。大気と接している本当の海面の水温ではないからです。そこで今回はISAR (Infrared Sea surface temperature Autonomous Radiometer;熱赤外自動表皮 水温計)と呼ばれる装置で大気と接している本当の海面の水温を計測するととも に、このシースネークで海面から数cm下の水温を計測することで、3種類の"海 面"水温を計測します。これによって、例えば太陽の熱エネルギーが海の中にど のように伝わっていくのか正確にその様子を捉えることができます。我々の今回 の主な観測目的はMJOに伴う巨大雲群発生の謎を解くことです。シースネークな どの水温計の展開は、雲ができるためには海からの水蒸気と熱の供給が重要で、 その過程で海面水温の変化がどのように関係しているのか調べようという試みで す。

これからの1ヶ月間(レグ1)では、定点観測中に実施される観測項目の紹 介もこのページで行ってゆきます。

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By KY

30 Sep. 2011: Male

天気:北西の風、晴れ時々曇

本日は設置の続きを行うとともに、参加メンバーのトレーニングを兼ねたテスト放球を06,12Zの2回行いました。 参加者は過去に高層観測の経験があり、手順を大まかに把握しているため、みな習得が早いです。 数日もすれば全員が全ての作業手順を覚えることができるでしょう。観測は安全確保のため2名常駐で行います。

明日の00Z(こちらの朝5時)から6時間毎の本観測が始まるため、夜シフトの2名は午後から休息を とってもらいました。昼に船着き場で分かれる前に握手を交わし、観測の成功を誓 いました、これからシフト勤務が続くため、全員が一同に会するのはこれが最後かもしれません。

帰りがけにきれいな夕焼けが見えました。

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By HY