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17 Nov. 2011: Mirai

11月17日(木)[定点18日目]「昼どきのお仕事」

続く観測。確かに周囲に雲は増えてきたが、それでも昼の太陽光は眩しい。 そんな炎天下で行われるのが、昼12時頃の採水作業。

CTD/採水器を海中に下ろし、指定した各層で海水のサンプルを取得する採水は1日4回行なっている。取得した海水は、分析の目的別に材質も色も大きさも形も違う瓶に詰め替えられた上で、分析室へと運ばれる。そして、分析目的別に光や気温(空調)がコントロールされた分析室で長い長い分析作業が行われる、といった具合だ。

4回の採水の中でも、1日1回昼だけは深さ1000mまで(他は500mまで)の海水を取得する。このため、採水作業も時間がかかる。普段人工的な温度や光量の部屋(暗室の場合も!)で分析を繰り返す担当者にとって、強烈な真昼の日光や熱に晒される時間でもある。しかもちょうど昼食時。採水や、採水直後に行わねばならない作業は空腹を抱えながらになる。

そんな悪条件の中でも作業を積極的に楽しくこなしていくのは、経験豊富な彼ら流の仕事術。撮影のリクエストにも積極的に応えてくれる彼ら彼女らは、仕事上のリクエストにもしっかり応える世界随一の海水分析のプロ集団である。

……そんなプロ集団でありながら、女性陣は自らを称して"OL"と呼ぶ。さて、その真意は……私の駄文で知るよりも、是非乗船し、本人達のトークで聞いてみることをお薦めする。

 

写真:
(左上) 採水作業前、分析室から出てきて日差しに目を細める。
(右上) 採水作業前、防水装備で準備万端、採水器が海から上がってくるのを待つ。
(左中) 採水作業直後に必須、溶存酸素の固定作業。
(右中) 採水された各種ボトルの整理。手早く終わらせる為に皆積極的。
(左下) 採水後、分析室で海水のpHを測定。
(右下) 採水後、暗室で海水中のクロロフィルを測定。

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By MK

17 Nov. 2011: Male

雨雲の集団はマレを去りました。今週はまた晴天が続いています。一方、東よりの風がより強く吹いています。対流を活発化させるために原動力が必要ですが、風が強くなるのは、海から大気への熱エネルギーの供給を強化させ、対流活動を強めることにつながるのではないかと期待しています。ゾンデ観測データから大気下層の湿潤静的エネルギーの時間変化を作成し、このエネルギーは11月12日から増しつつあることがよく分かりました。これまでの変動を参考にして、あと1週間ぐらいで湿潤静的エネルギーが次のピークに達するのではないかと予測しています。このように、大気は次の活発な対流活動に備えて、精力つまりエネルギーを蓄えておいているところです。もう少しの辛抱ですね。

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By GB