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07 Nov. 2011: Mirai

11月7日(月)[定点8日目]「つづけるために」

3時間毎に繰り返される観測。
作業をする人員は交替で休みをとるが、機材には休みはない。
もちろん機材は(使い捨てのものを除けば)反復使用をすることを前提に設計・製作されている。ましてや洋上の船舶という特殊環境では、耐久性やメンテナンス性に優れた選りすぐりの機材を使用している。

それでもやはり機械は機械。永久に使うことはできないし、トラブルを100%なくすことはできない。そんな時こそ、人間の出番だ。

写真は最近行われた2つの対処作業風景。
左側はMSP(*1)のケーブル交換作業。反復使用しているうちにケーブルの外側に傷が目立つようになったため、万全を期する為に、船上に搭載している予備品への交換作業に早めに踏み切った。一方右側はCTD(*2)採水器の制御機器の交換作業風景。こちらも動作が不安定になったため、船上に搭載してある予備品への交換作業を行った。

通常、こういった作業はそれなりの時間を要する。しかし、定点観測の目的は時間的に連続したデータを取得することにある。作業の為とはいえ、観測を中断/スキップしてしまったら、その間のデータは後から取り直すことはできない。作業を担当する観測技術員は皆それをよく理解しており、作業を3時間毎観測の合間に収めるべく短時間で算段を立て、実行する。次の観測時刻までのカウントダウンが行われ、直前の観測が始まって、プレッシャーのかかる中、冷静に必要な手順をテキパキとこなしていく。

結果、どちらの作業とも、次の観測時刻の前までに終了。
観測データを失うことなく、機材に対する不安は払拭された。

彼らの努力の結果であるデータには、その「行間」に何があったか記されることはない。
だが、データを使う我々の記憶には刻まれる。
彼らの背中ににじみ出た汗、そして、その形が象徴する彼らの仕事に対する情熱、そういったものと共に。

(*1)MSP: Micro Structure Profiler (海洋乱流微細構造測定装置)。
(*2)CTD: Conductivity, Temperature and Depth (水温・電気伝導度・深度測定装置)

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By MK