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■MISMO 集中観測 日報

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10月6日(金)

「みらい」

"台風過ぎ去る"

午前 雨、風強く
午後 晴れ、うねり強し


観測概況:

ドップラーレーダー運転開始。
運転開始早々は電波を出す際に聞こえる音がいつもと少し違う印象 だったので、周波数調整などを行う。多かったノイズもチューニングで 減少。すべてGODI観測技術員の作業による。
観測を開始した時点では既に台風はかなり遠方にあり、レーダーの 観測範囲にはほとんど雲は見えない。図1は19時現在、四国沖での 降雨強度分布。エコーらしいエコーは見えない。中心付近に色がつい ているのは、雲ではなく波からの反射(シークラッターと呼ぶ)で、降雨 観測からはノイズにほかならない。海が荒れていることがわかる。
図2に波高の時系列を示す。今朝から終日、波高は5-6m以上。 部屋の中のものがコロコロ転がる。


コメント:

昨日のコメントは一部嘘になってしまった。台風を直撃する予定が 気がつけば行き過ぎ、残ったのは強いうねりだけ。せっかくのレーダー 観測も波観測に。
写真1は今朝の様子。後部操舵室横からの撮影。波は高いが後方 から押し寄せるため、臨場感が写せない。なお、写真右下に見える のはシンガポール以降稼動予定の京都大学によるウィンドプロファ イラー(風の鉛直分布を連続して測定する装置)。 一方、写真2はそれから6時間後の様子。船首付近を撮影する。 水平線とマストの角度から船が傾いている様子がわかる一方で、 晴れ間が広がっている。 終日波高6mでロール(横揺れ)もあるが、1名を除いて誰も酔わな い。揺れの影響で重力を感じ、多少歩きづらいと感じる程度。 キャプテン曰く、「きっと我々のほうがおかしいんでしょうね。これを 揺れと感じないんですから。」 確かにいつからか私もそちらの "おかしい" 仲間になっている。 船はただひたすらシンガポール目指して走る。