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■MISMO 集中観測 日報

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11月1日(水)

「みらい」

"凪"

晴れのち曇り
午前中、海はベタ凪


観測概況:

各種連続観測継続。
午前11時、水蒸気・オゾンゾンデ観測の実施。
終日、風は3m/sec以下で海上はとても穏やか。
ドップラーレーダーに映るエコーも200km以遠がほとんどで組織化された雲シ ステムは少ない。 昨日見られた混合層上端の雲を形成させた気温の逆転層は顕著ではないが、浅 い積雲が規則正しく並んで観測される(写真1)。 海面水温の日変化が1℃近くと顕著になりだし、水温自体も29℃を超える。


コメント:

人工衛星による雲画像では北側に雲群が形成されているが、「みらい」近海に は見られない。MJOの対流不活発期にあると考えられ、今後の海面水温や海面 フラックスの日変化、浅い積雲対流の発達など、オンセットに向けたこれらの 変動が注目される。
定点観測も5日目となり、全体的な作業の流れが落ち着き始めた。 そこで、これから少しずつこれまで触れなかった観測を中心に紹介をしてゆき たい。 写真2の左側の装置は、船底から海水を汲み上げ、その水温、塩分、溶存酸素、 蛍光値などを連続して計測するシステムである。今回の航海の主目的はMJOに 伴う雲の形成過程の研究であり、どちらかと言うと大気の観測である。しかし ながら、大気の変動が海洋にどのように影響を与えるのか、また逆に海洋が大 気にどれだけ影響を与えているのか、その評価のためにも海面付近の連続観測 は重要である。 この装置は24時間常に稼動しているが、定期的(通常1日1回)に海水をサンプ ルして別の手法で測定し、両者の値を比較することで、連続装置の精度を維持 する作業が必要となる。写真2はその検定作業を実施する観測技術員。 また、分析のためには薬品を使うことが多々ある。このような場合はメガネを して作業を行う(写真3)。”安全>ファッション”の感もある。