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■MISMO 集中観測 日報

2006年10月
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11月14日(火)

「みらい」

"逆さ・・・"

晴れ
東の風、3m/sec。波高1.5m。


観測概況:

3時間毎のラジオゾンデ観測、6時間毎のCTD観測ほかルーチン観測継続。
11時、水蒸気・オゾンゾンデ観測。
朝から凪いだ状態が続き、海面水温はインテイクで30.1℃に達する。周囲に積 雲は発達するが、まとまった雲はなく、夕方にいくつか雄大積雲が見られる程 度(写真1)。ドップラーレーダーの観測範囲にも組織だったエコーは認めら れない。800−600hPa付近に西風領域が残るも、海上風は東風に戻る。ダイポー ルモードの影響がまだ残っているためであろう。ただし、人工衛星による雲画 像では東経70度以西に比較的大規模な雲領域も存在しており、今後、MJOが発 達するのか、西風バーストはもたらされるのか、残り10日余りを注意深く見守 りたい。


コメント:

ラジオゾンデの南北風の高度−時間断面図からは3−5日の周期を持った 波動が続けて通過していることが推測される。 衛星画像の経度−時間断面や各種解析結果を総合すると、いつMJO対流の オンセットが起きてもよい時期にはきているが、ここ1週間似た状態が続いて いる。MJO対流のオンセットに伴う大気と海洋の変動を調べることを目的とす る本航海では、現在のオンセットを待つ状態は当初の計画に沿う。その一方で、 自然と対流雲の組織化を待つ気持ちも時間とともに募る。こんなとき誰かが、 逆さ照る照る坊主を飾っていた(写真2)。 組織化したエコーがないとわかっていても状況確認に人は集まる(写真3)。
最後にCTD観測において紹介してこなかった部分の写真を1枚(写真4)。ウィ ンチの操作はデッキと後部操舵室の2箇所で状況に応じて使い分けて行われて いる。写真はデッキでの作業(写真5)を足元の窓から確認しているところ。