■MISMO 集中観測 日報
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11月18日(土)
「みらい」
"晴れのち雨"
晴れのち曇り、時々雨
東北東の風、5m/sec。
朝から南東からのうねりやや強く波高は2.5mを超える。午後には2.2m程度に
落ち着く。
観測概況:
3時間毎のラジオゾンデ観測、6時間毎のCTD観測他ルーチン観測継続。
午前中は「みらい」の西側に存在する大規模雲群に入り込む形で、「みらい」
の南側(南緯1度付近)に東西に延びるエコーが発達するも、「みらい」上空
で降雨は認められない。
正午近くから全天が雲で覆われるようになり(写真1)、午後には雨が何度か
観測される。夜には稲光も見える。レーダー画像から、全体的に赤道を挟んで
南北にエコー帯が存在している。
コメント:
午前中は晴れ間が広がり水蒸気・オゾンゾンデ放球の準備をするが、その後、
天候は悪化し、むしろビデオゾンデの体制を検討する。結局、降雨域の中心は
「みらい」上空にこないため、20時現在ビデオゾンデも行っていない。
衛星画像では変わらずインド洋全域に雲が広がる。
写真2-4は海洋観測の現場から。
海洋表層連続観測は計測機器による自動測定だが、定期的な検定を実施するこ
とでその精度は維持される。またCTD観測では、その特性から海面付近のデー
タは精度よく取得することができない。こうした理由から、バケツにより直接
表層海水を採水して計測を行う。CTDを実施している間に、近くの舷側で採水
は行われ(写真2)、分析のために小瓶に移されたり(写真3)、棒状温度計
で水温を計測したり(写真4)する。
今日は11回目のセミナー開催。船首マストに取り付けた乱流フラックス測定や、
船首のブームを利用したCO2の連続観測などを担当している研究者(今回は2
人の学生さんが担当)による発表が行われた(写真5)。
また、第8回のセミナーで時間切れで実施していなかった学生さんの発表も改
めて実施され(写真6)、環境問題に関係するエクセルギーなる指標について
紹介があった。