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■MISMO 集中観測 日報

2006年10月
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11月12日(日)

「みらい」

"観測小物"

朝のうち晴れ、のち曇り、夕方雨
午前中は東風、日中は西北西の風、夕方以降南よりの風、風速は降水システム に伴い時折5m/secを超えるが、ほとんど5m/sec以下。波高1.5m。 海面水温は明瞭な日変化を示し、最高29.8℃(インテイク)、日較差0.8度。


観測概況:

3時間毎のラジオゾンデ観測、6時間毎のCTD観測、午前・午後7時半のCO2観測 ほか、各種連続観測継続。
11時、水蒸気・オゾンゾンデ観測。
18時及び21時、ビデオゾンデ観測。
人工衛星の雲画像によれば、モルディブ諸島を中心とする東経65度から75度ま での赤道のやや北と、「みらい」のすぐ南側に雲群が卓越する。


コメント:

朝から曇りがちな空。 周囲に雄大積雲が目立ち、午後には南東で発達した雲群が「みらい」観測海域 に近づく(写真1)。このため、ビデオゾンデ観測実施を決定。降水システム が持続したため、連続して2回実施する。
本日は第7回目のセミナー開催。蛍光光度計付きCTDを使ってクロロフィル濃度 を研究しているグループが普段の大学での活動の様子も交えて紹介を行った (写真2、3)。学生さんの一人は栄養塩を自動計測できるシステムの開発と いう夢を語る。時間がなくなり、もう一人の学生さんの発表が取り止めになっ たがせっかくなので日を改めて時間を設けたい。
最後に地味だが貴重な存在の紹介。写真4は3時間毎に実施されているラジオ ゾンデ観測の放球瞬間の様子。よく見てみると、放球筒の部分に一本の線。 この正体は特製モップ(写真5)。もともと旧来のゾンデ用にできている放球 筒を利用しているため、現在ややサイズが大きくなった関係で放球時にバルー ンが筒の中でたまに詰まることがある。室内にあったモップでバルーンを押し 出していたが、見るに見かねたキャプテンが機関部に依頼してくれた結果、操 機長(船内ではナンバーワン・オイラーの略でナンバンと呼ばれる)によって 押し出し用の特製モップが出来上がった。ちゃんと伸び縮みし、グリップ部も 手にフィットする。ゾンデを壊さぬようやさしくバルーンを押し上げ、空へと 解き放つ。ちなみにこのモップ、最初に詰まらせ、使用することになった研究 者の名前で今は呼ばれている。