■MISMO 集中観測 日報
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11月6日(月)
「みらい」
"稲光"
曇り時々雨
南東の風、3m/sec。波高1.3〜1.4m。
観測概況:
3時間ローテーション観測他、継続。
18時08分、ビデオゾンデ放球。
深夜1時過ぎは南海上で稲光が続いた。ここ数日、何度か確認されている。
日中は、東海上より降水システムが西進し、船上に雨をもたらす。
午後から夕方にかけて組織化するが、「みらい」付近に到達する段階では層状
性降雨だけとなり、減衰していた。
0℃安定層も弱まり、全体的に湿潤化し、可降水量も60mmを超えた。
コメント:
久し振りに朝から曇天で、時折雨が降る(写真1)。
ビデオゾンデは3時間毎に実施しているGPSゾンデと同じ受信機を使う関係で
GPSゾンデの合間での放球作業となる。午後2時過ぎ、いったんは降水システ
ムが到達するとみてビデオゾンデ観測の準備を検討するが、東に位置していて
時間内に到達しないと判断して延期。その後、若干勢力を弱めながらも西進し、
「みらい」上空に到達したところでビデオゾンデを放球した。写真2は放球後、
降水粒子が補足される様子を確認するためモニターを見つめる担当の研究者。
最初の観測が延期になった午後3時には、船内では第3回目のセミナーが開催
された(写真3、4)。大学の先輩・後輩にあたる二人が、MJOの発達過程に
関する過去の研究成果と、熱帯の降雨観測を行う人工衛星TRMMのデータから台
風の降水特性を調べた結果の2つの話題についてそれぞれ発表が行われた。