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■MISMO 集中観測 日報

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11月16日(木)

「みらい」

"兆し"

曇り、時々晴れ、一時雨。
東風(5m/sec)。夜半、降水エコーの通過に伴い北寄りの風、のち西風が吹く。 波高は1.5m。


観測概況:

3時間毎ラジオゾンデ観測、6時間毎CTD観測他、ルーチン観測継続。
朝から全天を雲で覆われるが、午前中のうちに西の海上に抜けてゆく。 日中は晴れ間も覗くが、雲の比率が高い。 海面水温の日変化も小さく、最低で29℃、最高で29.2℃。 午後から、「みらい」の南東で北北東-南南西のライン状に発達した降水エコー が西北西に進み、150kmほど間隔をあけて続けて発達、同様の振る舞いをして いる(図1)。


コメント:

人工衛星の雲画像によれば、赤道に沿ってほぼインド洋全域で対流活動が活発 化し始めている。前述通り、ライン状のエコーが複数発達しては西北西進して いる。個々のエコー頂は15kmを超え、ピークも48dBZ以上と非常に強い。 今後、ますますの発達、そして組織化が期待できる。
本日は、第10回目の船内セミナー開催。水の安定同位体比を調べて、水の起源 を探る研究者による研究目的の他、陸上観測での経験談なども交えた幅広い活 動が紹介された(写真1)。
写真2はラジオゾンデ観測の一コマ。ちょうど船員さんが近くにいるときに、 放球準備が整い、あとは最後のスイッチを押すだけになったので、せっかくな ので放球ボタンを押してもらう。
最後にボート・船に関する写真を2枚。
本船には左右両舷に2隻ずつ、計4隻の救命艇が備えられている(写真3、オ レンジ色)。1隻で最大40名収容し、「みらい」の場合、最大乗船者数が80名 なので、傾いて片舷が海に沈むようなことがあっても反対側だけで全員を救助 できるようになっている。中には非常食や水、燃料などが数日分蓄えられてい る。今日はその非常用飲料水の交換の日。 一方、写真4は近くを通った漁船。ちょうどCTD観測を実施中で停船しており、 先方からしても我々「みらい」の存在を不思議に思いながら航行していたこと と思う。