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本年もよろしく!「みらいⅡ」建造状況(北極域研究船の建造状況Ⅵ)

202523

北極域研究船推進部
建造チームとCOMAI先生

みなさんこんにちは、北極域研究船推進部建造チーム(とCOMAI)です。
早いもので2025年が始まったと思ったら1月もあとわずか(掲載タイミングによっては終わっているかも…)、「みらいⅡ」進水まで2か月を切りました。
進水目指して工事も加速中ということで、1月後半にJMU磯子工場で撮ってきた写真を中心に建造状況をご報告いたします(1月末時点で、ブロック搭載は8~9割ぐらい完了)。

まずは使い回し(つーちゃんに内緒で定期)

今月もまずは建造ドックの全景からどうぞ。ぜひ先月のブログと進捗を見比べてみてください。
手前の船橋+海棲哺乳類監視区画ブロックには一部の窓にガラスが入りました。あと、その後ろにあったドップラーレーダー室+居住区画ブロックは本体に搭載済みですので、建造ドック前方は少し寂しくなってきました…。

 

そしてついに!

塗装が始まったファンネルマーク!これは建造チーム一同(今回も)感動ものでした。
ファンネルの色味とJAMSTECマークはJAMSTEC研究船フリート伝統の組み合わせ。
ただ、ファンネル自体は、例えば「みらい」と比べても形状や大きさ(ゴツさ)が随分違います。
ファンネル斜め後ろに見える小屋はヘリコプター管制室で、その下がヘリコプター格納庫になっています。

さらに!

船体中央部・舷側の「JAMSTEC」も溶接ビートで明らかになりました。こちらも進水までに塗装される予定です。
キラキラしている部分はステンレスクラッド鋼のステンレスが露出しているのですが、喫水関係の標示を溶接するために塗装を剥がしたものと思われます。

船体にロゴマークなどが標示されているのを目の当たりにして、「いよいよ」という実感が強まった建造チームなのでした。

この船体本体の頂上にある四角形の部屋はドップラーレーダー管理室なのですが、この部屋の上に

この架台が搭載され、さらにその上にドップラーレーダー本体が搭載されます。

閑話休題(船内はまたいずれ…)

進水に向けて大物の機器・装置類の搭載が続きますが、おそらくエア・ウォーターさんのロゴを含めて二度と全容を見ることができないのはこちらのLNGタンク。先日無事搭載されて、既にその上にブロックが搭載されました(それがドップラーレーダー管理室)。LNGタンク搭載については広報チームの動画撮影が入っていますので、北極調査隊などのコンテンツでいずれ紹介されるでしょう。タンクの解説についてはこちらのブログもぜひご覧ください。

次の大物はプロペラ(+プロペラ軸)の搭載でしょうか。左右舷のそれぞれのプロペラが、1月末から2月初めにかけて搭載される予定です(このブログを執筆しているのが1月30日なのですが、いまごろ右舷側の搭載をしているはず…そしてそれも動画撮影)。

こちらが搭載される軸+可変ピッチプロペラ(CPP)の羽根が付いてない状態。
根津さん(JMU北極域研究船建造PG主幹)曰く、「(軸が)太い」とのこと…氷を砕きながら進まなければならなので、足回りもパワフルなのです。
この状態で船本体に搭載したあと、羽根を取り付けるとのこと、羽根についてはギャラリーの2024年12月分建造写真にもありますので、興味がありましたらご覧ください。
ちなみに、「みらいⅡ」搭載のCPPはナカシマプロペラさんが手がけた砕氷船用開発品になります。

こちらが舵(舵板)ですね。この2軸のCPP+舵で「みらいⅡ」のメイン推進装置を構成することになります。

最後はちょっとマニアックに、「みらいⅡ」に搭載する汽笛ですね。写真だと分かりづらいですが、これもなかなかの大きさでした。どんな音色なのか楽しみですね。

それではまた来月!(多分)

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